マイクロプラスチックを食べている
野菜や果物、牛肉、豚肉、ミルクからマイクロプラスチックが検出されているので、マイクロプラスチックを食べています。その他に容器などから大量にでてくるマイクロプラスチックも食べている可能性があります。これらは防ぎようがありますね。
インドの科学者たちの研究を紹介します。飲料を飲むためのカップとして、使い捨ての紙カップが普及しています。これらの紙コップの内側には,主にプラスチック(ポリエチレンなど)のフィルムがラミネートされています。熱水(85〜90℃)を入れると、お湯(100ml)には15分間で約25,000個のイクロプラスチック粒子が放出されていることが分かりました。紙コップでお茶やコーヒーなどの温かい飲み物を毎日飲んでいる間に、マイクロプラスチックを定期的に摂取することは、将来的に私たちを潜在的な健康リスクにさらす可能性があると論文に書いています。
カナダの科学者たちの別の研究を紹介します。従来ティーバッグは紙製でしたが、一部のメーカーは、プラスチック製ティーバッグを製造しています。温度95℃のお湯で1つのプラスチック製ティーバッグを蒸らすと、1杯の飲料に約116億個のマイクロプラスチックと31億個のナノプラスチックが放出されることを明らかにしました。放出された粒子の組成は、フーリエ変換赤外分光法(FTIR)とX線光電子分光法(XPS)により、元のティーバッグ(ナイロンとポリエチレンテレフタレート)と一致しました。初期の急性無脊椎動物毒性評価では、ティーバッグから放出された粒子のみに暴露すると、用量依存的に行動および発育に影響を及ぼすことが示されました。
以前のレポートでは、健康な人の血液中からマイクロプラスチックが検出されていることを報告しました。マイクロプラスチックが便に排出されるだけでなく、体内に侵入しているのです。
マイクロプラスチックを食べると人体にどのような影響があるか分かっていませんので、大量のマイクロプラスチックを食べることの無いようするには、前記のようなプラスチックラミネートの紙カップやプラスチックティーバッグや飲食に関係するプラスチック製容器から食べるのをやめて、ステンレスや陶器のマイカップを使い、リーフティー、茶葉をポットにいれて淹れる紅茶(緑茶)を飲む方法があります。
参考文献
Microplastics and other harmful substances released from disposable paper cups into hot water – ScienceDirect
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0304389420321087
Plastic Teabags Release Billions of Microparticles and Nanoparticles into Tea | Environmental Science & Technology