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減らそうプラスチックの会

プラスチック代替品(その他)


プラスチック代替品(その他)

衣料用液体洗剤の代替品

問題点ボトルがプラスチック。液体は重い。香料入りが多い。

    詰め替えもプラスチック  リサイクル難しい。

  • 紙袋入り粉石けん

○利点:プラスチックボトルが不要。軽い。生分解する。ふわふわになるので、柔軟剤がいらない。

○課題:予め水に溶かさないといけないものもあるが、その必要のないものも多い。

○ヒント:水に溶けにくいことから洗濯用粉石けんをあきらめている人へ

石けんの水への溶けやすさについて調べてみました。

油脂の融点と相関があり、油脂の融点が低いと水に溶けやすい石けんになるそうで、大豆油、米ぬか油の順で水に溶けやすい石けんになるそうです。

牛脂、豚脂、パーム油は融点が高いことが知られています。また、飽和脂肪酸が多いことも同様です。飽和脂肪酸が多いと融点が高く、不飽和脂肪酸が多いと融点が低くなるそうです。

以上はナトリウム石けんの話ですが、カリウム石けんは水に溶けやすいので、液体石けんにはカリウム石けんが多く使われています。また、石けんを水に溶けやすくするために、ナトリウム石けんにカリウム石けんを混ぜているものもあります。

また、溶けやすさをうたっているものにはアルカリ剤(炭酸ナトリウムが多い)を30%前後入れているものもあります。アルカリ剤の入っている粉石けんは、シルクやウール、レーヨンには適さないようです。

不飽和脂肪酸が多い大豆油や米ぬか油の石けんは酸化しやすいので、冷暗所に保管し、すぐに使い切ることが大切です。そうでないと酸化して黄色くなり、臭いも出てくるそうです。酸化防止剤の入っている粉石けんもあります。

*大豆油は、食料との競合やアマゾンの森林破壊、遺伝子組み換えなどの問題に心配の声もあるかもしれません。ただ、日本での調査によると、大豆油だけを用いた粉石鹸はサンダー・レッド純粉石鹸を除いて存在しません。代わりに、この石鹸は丸大豆の本醸造醤油の製造の過程で得られる副産物であるしょうゆ油(あぶら)を焼却せずに石鹸の原料として使用することで作られています。また、この石鹸を製造している企業は、女性4人で構成される零細企業であり、生産量も限られているため、社会に与える影響は問題ないと考えられます。

なお、石けんも合成洗剤もにおいがあるものがあります。

  • 洗剤の代替:マグネシウムやセスキ炭酸ソーダ

○利点:プラスチックボトルが不要。

柔軟剤(マイクロカプセル)

問題点

  • 液体柔軟剤の場合、ボトルがプラスチック。
  • 詰め替えもプラスチック。
  • 香り成分などを閉じ込めた大量のマイロカプセルが入っている柔軟剤が多い 。マイクロカプセルもプラスチック。
  • 香料は香害を起こす場合が多い。
  • 液体は重いので、輸送にエネルギーを使う。
  • 水を吸いにくくなる。
  • 化学物質過敏症に有害な物質が多い。

○石けんやセスキ炭酸ソーダ、洗濯用マグネシウムなどを使えば、柔軟剤は不要。

写真:柔軟剤のマイクロカプセル 山室真澄氏提供

液体シャンプーの代替品

  • 固形石けん

○利点:プラスチックボトルが不要。生分解する。

  • 固形シャンプー(刺激性合成洗剤、アミノ酸系合成洗剤、石けん)

○利点:プラスチックボトルが不要。包装のない物もある。

○課題:刺激性の強い界面活性剤(ラウリル硫酸Na)、香料、色素のものがあり、選択必要

・シャンプーを使用せず、重曹やお湯だけでも洗髪できる。

液体洗顔料の代替品

  • 固形石けん

○利点:プラスチックボトルが不要。

 釜焚き製法のオリーブ石けんはグリセリンが残り、洗い上がりがしっとりしている。

プラスチック洗濯ばさみの代替品

  • ステンレス、木、竹の洗濯ばさみ(ピンチ)

○課題:安い物には、使い勝手が、良くない物もある。

ステンレス                        木          竹

プラスチックピンチハンガーの代替品

・ステンレス製ピンチハンガーがある。

合成繊維等の衣類の代替品

問題点:合成繊維等は洗濯・着用時に膨大な量のマイクロプラスチックファイバーを放出する。フリースが特に多くでる。

  • 綿(コットン)

 ○課題:強制労働問題。農薬を多用する。できればオーガニックコットンを。

 ○利点:生産量が多い。

  • ウール(羊毛)

 ○課題:高価。アニマルウェルフェア(動物福祉)。動物の毛なので、生産量を増やしにくい。

 ○利点:繊維の特性がよい。暖かいので冬服によい。

  • 麻(リネン)

 ○課題:生産量が少ない。

★対策:洗濯機にフィルターを付ける。洗濯袋に入れて洗う。

★フランスは2025年に洗濯機にフィルター義務化予定。

化粧品中のマイクロプラスチック

○ファンデーションや日焼け止めやメイク用化粧品の多くにマイクロプラスチックが入っている。

★欧州では2024年からマイクロプラスチックを禁止する法律を制定しようとしている。なお、代替品の開発のために猶予期間が設けられる予定。

○対策:成分表を見て、プラスチックが入っていないものを選ぶ。

例:ファンデーションにナイロン-12が入っている。

成分表